秋草図屏風 酒井抱一筆あきくさずびょうぶ さかいほういつ

  • 江戸時代
  • 18-19c
  • 四曲小屏風一隻、絹本著色
  • H-58.1 W-155.2

酒井抱一(1761~1829)は江戸時代後期の琳派の画家。姫路城主、酒井忠以の弟として江戸に生まれた。抱一は当時の文人的かつ粋人的生活を送った人で、多種の才芸に富み、画のみならず書、俳階狂歌にも長じ、また食通健啖家でもあった。本作は、竜胆、山帰来(サルトリイバラ)、薄、八重葎を巧みな構図で四曲の小屏風に描く。鮮やかに際立つ色彩、濃淡の変化をつけて遠近感を出すなど、抱一の非凡な画才がこの小品にも発揮されている。