地蔵菩薩鏡像じぞうぼさつきょうぞう

  • 金峯山出土
  • 平安時代
  • 12c
  • 銅製板線刻
地蔵

地蔵

 釈迦仏の死後、弥勒菩薩が人々を救うまでの間、この世に現れて人々を救う菩薩。特に左手に宝珠、右手に錫杖を持つ僧形の姿が親しまれた。
 地蔵信仰は中国では唐代、わが国では平安時代以来あったが、特に鎌倉時代以後、現世ばかりか六道、地獄の救済者として民間に広く信仰され、六地蔵の造像や賽の河原の児童の救済を讃える和讃などに、人々の地蔵信仰の様を伺うことができる。

地蔵菩薩立像

菩薩

菩薩 ぼさつ

サンスクリット語でbodhisattova、パーリ語でbodhisatta。菩提薩多ともかく。
 悟りを開く以前の釈迦を指すこともあるが、広く仏になろうと修行する者をさし、未来の仏、求道者をいう。
 大乗仏教の解釈では、上に向かっては自ら菩提を求め、下に向かっては他人を救済、教化する利他の行をおこなう者をいう。


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