織部茶入おりべちゃいれ

  • 江戸時代
  • 陶製
  • H-7.6 D-6

 慶長年間における美濃窯の主流は、緑釉のかかった織部焼であるが、大量に生産された背景には連房式登窯の登場に負うところが大きい。古くから美濃では登窯のことを唐津窯と呼んでいたことでもわかるように、連房式登窯は唐津の窯に倣って築かれたものであった。古田織部などの当代茶人達の好みを反映して造られた織部は、自由奔放で大胆な作意と技巧的な表現にその特色がある。竹を象ったこの茶入は、織部釉の緑を生かした創造性豊かなものとなっている。織部の白い胎土と緑の釉が鮮やかな作品である。

美濃焼(みの)

美濃国(現在の岐阜県)の東部地域(東濃地域)で生産されるやきものの総称。その起源は奈良時代の須恵器窯にまで遡り、室町時代末期に瀬戸の陶工たちが美濃に移住していわゆる美濃物と呼ばれる桃山陶器が焼き始められたとされています。


青織部沓向付 織部瓢絵四方鉢 志野芒文鉢 黄瀬戸鉦鉢 黄瀬戸輪花向付 織部切落向付 鼠志野向付 志野四方向付 黄瀬戸輪花向付 織部火入 志野傘車輪文平向付

織部(おりべ)

桃山時代の武将で千利休門下の茶人・古田織部(ふるたおりべ)の好みで焼かせたといわれる美濃窯の陶器です。文様や器形に独特のひょうげた意匠と織部釉と呼ばれる濃緑色の釉がその代表的な特徴で、その他黒織部や美濃伊賀など数種のタイプがあります。


青織部沓向付 織部瓢絵四方鉢 織部切落向付 織部火入