彩漆虎座鳥架鼓さいしつこざちょうかこ

  • 中国
  • 中国・東周時代後期
  • 4-3cB.C.
  • 木製漆塗、牛革
  • H-103

この作品は、二頭の横たわる虎と各々の上に立ちあがる鳳凰で構成されている。虎の体躯は大変様式化され、その開かれた口もとは上下噛み違いの牙を剥き出し舌を垂らしている。鳳凰のたたまれた翼とその付け根の雲気が立体的に彫りだされ、虎の前肢肩部には鳥頭龍身の霊獣が朱漆で描かれている。この台座に力強い雲気文の施された牛皮片を残す鼓の部分が組み合わされているが、今は失われた器具でこのような円形の鼓を鳥の頭部に懸けたものと考えられる。現状の鼓部は他の例と比べ直径の比率が小さく、時代は同じでも当初の組み合わせではないのかもしれない。