水晶製勾玉・管玉

  • 6th century
  • 水晶
19水晶製勾玉・管玉

六世紀
勾玉 長一・九-二・四
管玉 長一・七-二・一
MIHO MUSEUM蔵

管玉は出雲製で、両側あるいは片側から彫った様子が透けて見える。穴の中が赤く見えるのは、埋葬の際に辰砂を蒔く習慣があったので、それが入り込んだのかもしれない。向かって右端の勾玉は、他とは別種のもので、朝鮮半島製の可能性が高い。左端近くにある石製の勾玉は後世のもので、端近くに見える赤瑪瑙の玉は、朝鮮半島製であろう。古墳時代には、このような勾玉と管玉を連ねた豪華な首飾が使用された。ただ、全体に管玉の径に比して勾玉が小ぶりなので、古い玉を集めて、後世に構成された可能性もあるが、勾玉と管玉の製作時期は、ほとんど同じと考えて良いだろう。