ちぎったパンをそっと口に入れてみると、驚くほどソフト!そしてほんのりとした甘さ、後にのこるわずかな塩味とオリーブオイルのしっとりとした感覚が味覚を癒してくれます。パンにバターを使用していたら、こうはいかないかもしれません。この優しい味わいの裏には、実にたくさんのこだわりが隠されています。

「古代小麦」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。現代のパン用小麦は、人間の好みに合わせてグルテンの含有率が多くなるように品種改良されたものが一般的です。「古代小麦」は、小麦の原種に近いもので、人間の手が入っていない、古くから人間が食べてきた小麦のことです。近年、小麦アレルギーの人でも古代小麦の製品は食べられる場合もあり、注目されている品種でもあります。

  • イタリア・トスカーナの農家、アントネッラさんのオリーブオイル
  • 古代小麦「レッドファイフ」にオリーブオイルを加える。
  • ソフトなパンの生地はとってもソフト。
  • 思いを込めて丸める。
  • 大きく膨らむ。
  • ときどきスチームを入れながら大きく膨らむように焼いてゆく。

そんな古代小麦が、肥料や農薬を一切使用しない秀明自然農法で作られ始めたことを知ったMIHO MUSEUMのパン職人が、乳製品のバターも使わず、なるべく体に優しいパンを、という思いで作り上げたのがこのソフトオリーブパンなのです。

使用している古代小麦はカナダ産の「レッドファイフ」100パーセント。古代小麦はグルテンの量が少なくパンの膨らみが弱いという難点がありますが、MIHO MUSEUM ではオレンジとブドウの天然酵母を十分に発酵させた中種を使うことでクリアしています。

オリーブオイルはイタリア・トスカーナ地方で秀明自然農法によって栽培されたエキストラバージンオイルです。やはりグルテンが少ないことからくるパンのパサつきを、絶妙の配合で抑え爽やかな香りも与えてくれるという逸品です。

もうひとつパン職人がこだわったのが柔らかさ。グルテンが少なくやわらかいことを逆に利用し、さらにパンを大きく作ることで柔らかさを出す。これも歯の弱い方でも食べやすいようにとの思いからの発案です。

こんな職人の優しさがつまったソフトオリーブパンは、レストラン、ピーチ・バレイの店頭でお求めいただけます。