注ぐ器“リュトン”に込められた祈りについて
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「リュトン」とは、2500年程前にギリシア人がペルシアの特別な器につけた呼び名です。両国は当時、戦争をはじめ極めて積極的な交流がありました。この器がしばしば戦利品となった時、お酒を一方から入れて末端から“注ぎだす(リュトス)”機能を持った、この特別な器を「リュトン」と呼ぶようになったのです。その自立しない形状には、通常の器ではありえない使いづらさがあります。つまり実用性をこえた「祈り」がそこに込められていたのではないでしょうか。この特別な器誕生の系譜とともに、合理をこえた理の世界をさぐります。
- 講師
- 稲垣肇(当館主任研究員)
- 所要時間
- 1時間30分
- 場所
- 南レクチャーホール
- 参加費
- 無料(入館料要)
- 定員
- 50名
- 申込み
- 予約不要:当日、美術館棟受付にて整理券配布
電話0748-82-3411
FAX0748-82-3414