重層ガラス玉

  • 5-6 B.C.
47重層ガラス玉

六点
五-六世紀
長〇・五-一・二
MIHO MUSEUM蔵

透明ガラスを二重に被せて製作された玉を重層ガラス玉といい、インド洋周辺のガラスやササン朝ペルシアのカットグラスと同じガラス素材で作られたものが、西方に散見される。間に金箔や銀箔を挟むものや、間に空気の層を作ることによって光っているように見せるものなどがある。Aの玉には金箔が挟まれており、いわゆる金トンボと呼ばれる玉で、bの玉には銀箔が挟まれている。それ以外は何も挟まれていない。当時は極めて貴重な輸入玉であったことであろう。