瓢形ウランガラス掛花入

  • 大正時代-昭和時代初期
223瓢形ウランガラス掛花入

一本
大正時代-昭和時代初期
長二三・五 径九・八
MIHO MUSEUM蔵

着色のためにウランが少量加えられたガラス。紫外線に当てると特有の緑がかった青白い蛍光を発する。ウランガラスは、十九世紀初期にボヘミアのフランツ・リーデルというガラス工芸家によって開発された。日本では、ヨーロッパでの影響を受けて大正から昭和初期の氷コップの脚部、プレスの氷コップの素地に用いられ、タンブラー、デキャンター、時計の台などにも取り入れられた。本器はウラン素地を用い、瓢形を宙吹きで成形した花器。