私にとってのMIHO MUSEUMは
美術館を超越した存在であり、
それを表現する的確な言葉をいまだに見いだせないでいます。
それは過去にとどまらず
現在や未来をも祝福する生命体のように思えます。
ポール・ウィンター

MIHOと私
MIHO MUSEUMは地球上のどの美術館とも違う唯一無二の存在です。MIHO MUSEUMを讃える音楽を作る機会を得たことはとても名誉なことです。古代と現代、芸術と自然、東洋と西洋といった対比が織りなすこの美術館の多面性を反映する作品を作ることは、私にとって大きなチャレンジでした。
そもそも古美術品を音楽でどのように表現すればよいのでしょうか。美術館に展示されている作品を幾度となく見ていくうちに、「楽園」という概念(すなわち地上天国に対する人類のあこがれや普遍性とも言える探究)が幾千年をかけて東方へと伝わっていったという中心テーマがそこにあることに気づきました。
そこで私は、MIHO MUSEUMに展示されている作品に代表される文化の多様性を象徴する楽器や人間の声をアジア各地から見つけ出し、それらを西洋の楽器と織り交ぜた「MIHOコンソート」というユニットを作ることを思い立ちました。そして楽園への渇望を表現できる楽器に耳を傾け、崇高さと野性味が有機的に混ざり合った演奏ができる希少な音楽家を探し求めました。
ポール・ウィンター
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artist
Paul Winter Consort
Eugene Friesen
Steve Gorn
Don Grusin
Paul McCandless
Arto Tuncboyacivan
Paul Winter
engineers/mixers
Akira Kato & Dixon Van Winkle
producer
Dixon Van Winkle

第53回グラミー賞
最優秀ニューエージアルバム賞を受賞
- ディスク1
-
Many Paths to Paradise楽園に至る多くの道
さまざまな古代文化が持つ多様性に敬意を表して、このタイトルが付けられました。ここで登場する各ソリストたちは、広大なアジア大陸を渡る巡礼の旅で人々が耳にする精霊の声を表現しています。
- ディスク2
-
Shangri-Laシャングリラ
シャングリラは、声や楽器がいろいろなアンサンブルを奏でる調和の場所です。音楽家にとっては、一緒に演奏するという有機的な体験も一種の楽園体験となります。シャングリラ、桃源郷、シャンバラ、天国など、楽園を指す言葉はいくつかありますが、その本質は「場所」というよりも「在り方」であるように思えます。
Disc I
MANY PATHS TO PARADISE楽園に至る多くの道
- Saxophone サクソフォーン
- Eurasian Wind and Bansuri ユーラシアの風とバンスリー
- Sarangi and Dhruba サーランギとドゥルバ
- Arto (“Before It’s Too Late”) アート(“ビフォア・イッツ・トゥー・レイト”)
- English Horn (theme from “On the Steppes of Central Asia”)イングリッシュホルン(“中央アジアの草原にて”のテーマから)
- Koto筝
- Frame Drums (“Cedar Grove Dance”) フレームドラム (“シーダー・グローブ・ダンス”)
- Duduk (“I Miss You Every Day”) ドゥドゥック(“アイ・ミス・ユー・エブリデイ”)
- Yangjin (“Words of Wish Fulfillment”) ヤンジン(“ワーズ・ウィッシュ・フルフィルメント”)
- Heckelphone ヘッケルフォン
- Sarangi (“Callings”) サーランギー(“コーリングス”)
- Arto (“Singing to the Mountains”) アート(“シンギング・トゥ・ザ・マウンテンス”)
- Saxophoneサクソフォーン
Disc II
SHANGRI-LAシャングリラ
- The Welcomeザ・ウェルカム
- Kivaキヴァ
- Koto Spring筝の春
- Elephant Danceエレファント・ダンス
- Whale Ragaホエール・ラーガ
- Love is Not in Your Mindラブ・イズ・ノット・イン・ユア・マインド
- Twilightトワイライト
- Andante (from Sonata #2 in A minor for unaccompanied violin)アンダンテ(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調より)MIHO MUSEUM 設計者 IMペイに捧げる
- Remembering リメンバリングMIHO MUSEUM 創立者 小山美秀子に捧げる
- Saturday Night in Peach Valley サタデイ・ナイト・イン・ピーチバレー
- Song of Mihoソング・オブ・ミホ
- Morning Sunモーニング・サン
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絵本から生まれた音楽
美は人を癒します。
美は人を豊かに、また清らかにもします。
一度でも、この世ならざる美を知った人にとって、
美は、太陽の光や空気や水と共に、
生きていく上で必要不可欠のものとなるのです。
葉 祥明

美しの里
LEGEND OF PEACH VALLEY

絵:葉 祥明 / 音楽:黒石ひとみ
オカリナ、ハープ、二胡、パンフルート、チェロ、バイオリン、ギター、ピアノ、パーカッション、ボイスなど
多彩な楽器のアンサンブルによる美しいサウンドです。
収録曲(全12曲)
- 美しの里
- 風景の稜線
- やすらぎが降りてくる午後
- 愛へのトビラ
- やさしさの波紋
- さまよう途
- 天空に守られて
- 桃の谷
- 光と静寂のデュオ
- 美しの里(Windy Version)
- 古代からの贈り物
- 奇跡の地~LEGEND OF PEACH VALLEY
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美しの里
THE WORLD OF BEAUTY

絵:葉 祥明 / 音楽:黒石ひとみ
世界中が平和を願う今、“美”が人を癒し豊かにすると歌う
葉 祥明作詞による2曲をあらたに録音した『美しの里』シリーズ第二弾
収録曲(全6曲)
- 美しの里 The World of Beauty
- 奇跡の地 A Believing Heart
- 美しの里 [Instrument]
- 奇跡の地 Legend of Peach Valley [Piano Solo Version]
- 美しの里 The World of Beauty [Vocal less]
- 奇跡の地 A Believing Heart [Vocal less]
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