奥高麗水指 銘 明月
- 佐賀県・唐津窯
- 桃山時代
- 17c
- 唐津陶(奥高麗)
- H-11.2 D-17
奥高麗とは、桃山時代の古唐津茶碗のことで、熊川風の茶碗を写したものである。朝鮮よりも奥の内陸で産したことからその名がきているとされる説もあるがはっきりしない。砂気の少ない細かい胎土がその特徴とされる。水指に見立てられたこの鉢は、その大きさからして米を掬う器として使用された米量(よねばかり)と思われる。淡い枇杷色の柔らかい釉調が素晴らしく、高麗茶碗の風を強く残す優品である。
唐津焼(からつ)
佐賀県西部から長崎県一帯にかけて焼かれた陶器。窯跡は広範囲に広がっています。開窯時期は天正年間とされていますが、大々的に発展したのは豊臣秀吉による文禄・慶長の役(丁酉倭乱)(ていゆうわらん)で朝鮮の陶工たちが日本に連れてこられて以降のことです。桃山時代の作品は特に茶陶に優品が多く、江戸時代前期までその様式は引き継がれました。
奥高麗茶碗 銘 入舟
瀬戸唐津茶碗
絵唐津水指 銘 十字むしもち
絵唐津筒向付
絵唐津柳文輪花向付
絵唐津矢文向付
唐津大皿
本手瀬戸唐津茶碗 銘 雲井